看護師のスキルアップとして「資格取得」があります。資格とは「専門看護師」等です。より専門性の高い仕事をしていくための資格です。
「公益財団法人日本看護協会」のHPによると、専門看護師とは
1,個人、家族及び集団に対して卓越した看護を実践する。(実践)
2,看護者を含むケア提供者に対しコンサルテーションを行う。(相談)
3,必要なケアが円滑に行われるために、保健医療福祉に携わる人々の間のコーディネーションを行う。(調整)
4,個人、家族及び集団の権利を守るために、倫理的な問題や葛藤の解決をはかる。(倫理調整)
5,看護者に対しケアを向上させるため教育的役割を果たす。(教育)
6,専門知識及び技術の工場並びに開発をはかるために実践の場における研究活動を行う。(研究)
という、専門性の高い高度な役割を果たす資格だそうです。
また、専門看護分野としてとくていされているのは、「がん看護」「精神看護」「地域看護」「老人看護」「小児看護」「母性看護」「慢性疾患看護」「急性・重症者看護」「感染症看護」「家族支援」「在宅介護」の11種類で、どの分野においても、専門性をもって水準の高い看護を行うことが求められています。
例えば在宅看護であれば「在宅で療養する対象者及びその家族が、個々の生活の場で日常生活を送りながら在宅療養を続けることを支援する。また、在宅看護における新たなケアシステムの構築や既存のケアサービスの連携促進を図り、水準の高い看護を提供する」とのことです(同HPより)。
こういった制度の目的は何かというと「複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族及び集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく提供するための、特定の専門看護分野の知識・技術を深めた専門看護師を社会に送り出すことにより、保健医療福祉の発展に貢献し、併せて看護学の向上をはかること」だそうです。
人間の病気は実に様々で、たとえば「がん」と一口で言っても、その症状は人によって異なるし、一筋縄ではいきません。でも、いろんな研究がすすんでいくことで、その治療方法がすこしずつ進歩していっています。そんな医療の世界の中では、こういった専門看護師が絶対に必要だなと思いました。医師だけが研究・治療するのではなく、どんなに専門性が高くても、看護師等のスタッフが同じ情報を共有しながら治療にあたっていただくために、こういった資格は本当に大事ですね。